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講師 アメリカ・ワシントン大学

国際貿易・輸送・物流学部学部長、教授

Dr. ジェス ブロウニング

 

演題 「北米西岸地域主要コンテナー港にみる管理・運営・物流方式の現状」

 

お集まりの皆様方、こんにちは。

私は、今日この美しい国に、妻のビッキーと共に、WAVE(港湾空間高度化センター)のお招きで訪れることができ、非常に喜ばしく思っております。また、特に戸嶋理事長、理事の方々がご尽力くださいまして、どうもありがとうございました。お礼を申し上げます。

お集まりの皆様方は、世界じゅうの港からいらっしゃって、そして、専門家でいらっしゃいますので、私は、ちょうど釈迦に説法するような気分でおります。そして、皆さんが、私がこれから申し上げることに、非常に精通していらっしゃると存じますし、私の話の論点を、より詳しくお話しすることができるのではないかと思います。

(スライド映写)

スライド3 概要といたしまして、私は、まず最初に、世界的な商業、貿易、コンテナ港の課題について申し上げます。また、インターモーダル輸送システム、物流、サプライチェーンの運営、更にシステムの視点についてもお話しいたします。また更に、アメリカの西海岸のコンテナターミナル運営について申し上げます。そしてまた、十分な時間がありましたら、コンテナターミナルのデザイン、設計についての新しいコンセプトについて、ご提案申し上げたいと思います。

スライド4 世界的な貿易、そして、構造上の変化が、世界中の多くの港湾、また、地域に影響を及ぼしてきています。この地球規模の貿易の変化は、新たな技術、新たな管理・運営スタイル、電子商取引、ジャスト・インタイム(看板方式)の製造、更に、柔軟な生産、サプライチェーン、地球規模の競争、そして、国家間の競争力、更に、港湾間の競争という形で反映されています。

過去数十年間にわたって、世界中で非常に大きな世界規模の構造変化が起こってきています。新興国の台頭、また、政治上の境界の変更、更に、新たな貿易ブロックの台頭、貿易機関などが台頭してきておりますが、更に、通信とコンピュータ技術の進展も相まって、世界の貿易の成長が急速に伸びてきております。

こうした新たな技術の統合によりまして、私どもは、新たな情報・技術時代に入りつつあり、この技術時代の到来によりまして、新たな貿易、交易、また、輸送パターンが作られつつあります。こうした新しい技術ですが、EDI、インターネット、それにワールドワイドウェブなどによりまして、国内外のあらゆる形式の貿易の運営・管理が、物流、また、サプライチェーン運営の改善によりまして、非常に簡単になりつつあります。

 

 

 

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