クローケル ご質問ですが、私の話と非常に関連していると思います。この港間での競争、港の中での競争ということです。私が競争という意味で申し上げましたのは、船会社間の競争だけを重要な点として取り上げましたが、より正確に全体像をつかむためには、その競争というもの、港運業者間の競争、また、ほかの港での競争にも、目を向けなければいけません。ですから、おっしゃるとおりだと思います。おっしゃるとおりで、ヨーロッパにも、そのシステムの競争が起こってきております。同じような傾向です。そして、システム、また、港運業者間の競争ですが、こうした港運業者並びにほかの業者ですが、合併あるいは分化、統合といったものから、大きな圧力を今現在受けておりまして、港間の、また港内での、その再編の動きがあるわけです。
ここで一つ問題として、重要な点として取り上げさせていただきますが、恐らく日本とヨーロッパでは、状況がもしかしたら違うかもしれませんが、こうした会社が受け取るマージンが非常に少額なために、大きな利益を上げられないのです。これが決定的な要因となって、システムの変更へと向かいつつあります。
司会 質疑応答は、とりあえずこの辺で終わらせていただきたいと思います。
クローケル先生、どうもありがとうございました。皆さん、もう一度先生に拍手をお願いしたいと思います。(拍手)
それでは、引き続きまして、ブロウニング先生に講演をお願いしたいと思います。先生、よろしくお願いいたします。