従来の3大湾でどういうことがなされてきたのか。それ以外の港で、どういうことがなされていくのか。そういった新しい動きの中で、私どもは、これからどういう政策を選択していくかということが問われているのではないかということでございます。
本日は、ヨーロッパから、オランダのユトレヒト大学のクローケル先生をお招きいたしております。若干ご紹介いたしますと、クローケル先生は、3年前にも、当方のWAVEの共同研究ということでお招きし、3ヵ月ほど滞在していただいて、「地域開発と港湾」をテーマにして、いろいろと勉強していただきました。今回は、ヨーロッパのユーロポートとか、各港における新しい管理・運営についてお話しいただこうということで、お招きしているところでございます。大変幅広く見識のある方でございますので、有意義な議論が聞けるのではないかと思っているところであります。
もう一方は、アメリカのワシントン大学からブロウニング博士をお招きしました。このことに関しては、今日お見えと思いますが、シアトル市港湾局の方に大変お世話になりました。アメリカにおける、いろいろな港湾の新しい運営の方式、あるいは鉄道との関係、いろいろなことでお話をいただけるのではないかと思っております。
また、コメンテーターとして、国際港湾協会の井上事務総長、横浜港埠頭公社の塩澤副理事長さんにお願いをいたしております。質問の時間も十分取ったつもりですが、講師を交えて、後ほど懇談する場も予定いたしておりますので、是非とも有効にご活用いただき、セミナーを意義あるものにしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げまして、私のあいさつに代えさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)
司会 理事長、どうもありがとうございました。
それでは、ただいまから、オランダ・ユトレヒト大学のクローケル先生の講演を行います。その後、簡単に質疑応答を行いまして、次に、アメリカワシントン大学のブロウニング先生に講演を行っていただきます。
それでは、クローケル先生、よろしくお願いいたします。