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WAVE国際港湾セミナー講演録

 

1999年12月17日(金)

15:30〜17:30

 

於:(財)港湾空間高度化センター 3階大会議室

 

開会

 

司会 それでは時間となりましたので、国際港湾セミナーを開催したいと思います。本日は、皆様には非常にお忙しい中、このようにお集まりいただき、大変ありがとうございました。

それでは、お手元の議事次第に沿いまして、まず最初に、主催者であります港湾空間高度化センターの戸嶋理事長より、簡単にあいさつをいたします。

 

主催者あいさつ

 

戸嶋理事長 理事長の戸嶋でございます。

今、司会のほうから、「簡単に」とあったのですが、少し長いあいさつになるかと思いますが、お許しいただきたいと思います。

本日は、年末の押し迫ったときに、このようなセミナーを開催させていただきましたにもかかわりませず、大勢の方にお集まりいただき、本当に心から感謝を申し上げます。

私どもは、規制緩和に関する研究会を、日本財団のご支援を得ながら、自主研究として進めているところであり、昨年レポートを出しました。これはどういうものかと申しますと、従来の港湾の運営は公サイドが全面的にやっていた。これを、下は公が持って、上のほうを民営化していくという、上下分離の地主型港湾という形に変えていったらどうかという提案をいたしました。これは大変な激論があったところでありますが、何とか取りまとめができたということであります。

この民営化の潮流は、今日は、日本政策投資銀行の鈴木理事が来ておられますが、開銀においても、また、日本国政府でも、PFIを推進しようということで、大変進めておられるわけでありますが、同じ流れの中にあると思います。

本日は、ヨーロッパとアメリカから、それぞれ講師をお呼びしているわけですが、一昨日、シンガポール・ポートオーソリティのグン社長さん、IAPH(国際港湾協会)の事務所開きにお見えになって、たまたまお会いしたのですが、そのシンガポール・ポートオーソリティが、2年前に上下分離して、上を民営化する。民営化したほうが、シンガポール・ポートオーソリティということになっているわけであります。そして、シンガポール・ポートオーソリティは、世界の各地域に、港湾の核を造っていこうということで、活動しておられるということであります。そういう動きがいろいろある中で、本日のセミナーを開催するということでございます。

また、先般、私どものほうで、「WAVE調査研究報告会」を開催しました。そのときに、茨城県と北九州市とに、それぞれプレゼンテーションをやっていただいたわけですが、そういった港でも、新しく民営化の方向、あるいは新しい港湾の荷扱いの仕方を考えていこうという動きがあるということが、それぞれ報告されました。

 

 

 

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