第二部:セミナー編
はじめに
海外の港湾運営・海運産業の話題を広く日本の港湾関係者に紹介するため、米国より今回の海外招聘者であるジェス・ブロウニング博士を講師として、またオランダから当センターでの共同研究の経験があるアントン・クローケル博士をお招きし、WAVE国際港湾セミナーを開催した。また、その講義を受けて、国内よりは国際港湾協会事務総長井上聡史様、および横浜港埠頭公社副理事長塩澤俊彦様よりコメントをいただいた。
当日セミナーは運輸省関係者・学識経験者・港湾関係者など外部より62名が聴講し、また、海事プレスなどにセミナーの記事が掲載され、米国及び欧州のホットな話題は広く関係者の関心を呼ぶこととなった。
以下に開催要領とクローケル講師の略歴を示す。
セミナーの開催
名称:日本財団補助事業1998年度WAVE国際港湾セミナー
講義次第:1. 「欧州における港湾の管理運営システムとその最近の動向」
講師:A.M.J. Kreukels オランダ ユトレヒト大学教授
2. 「北米における港湾の管理運営及び物流の現況」
講師 : Jess Browning 米国 ワシントン大学教授
3. コメント および 質疑応答
コメンテーター:
井上聡史 国際港湾協会事務総長
塩澤俊彦 横浜港埠頭公社副理事長
日時:平成11年12月17日(金) 午後3時〜午後5時
会場:バーク芝浦ビル 3階 大会議室(東京都港区海岸3丁目26番1号)
クローケル博士の略歴
現職:オランダ、ユトレヒト大学地理学系応用地理計画学部都市地方計画講座教授
学歴:
1970 Nijmegen カソリック大学卒業(都市地方社会学)
1979 ユトレヒト大学大学院博士号取得(社会科学)
職歴:
1970 - 1982ユトレヒト大学助教授(都市地域計画講座)
1976 在ハーグ、オランダ国家計画庁(1年間)
1986 - 1992オランダ政府のシンクタンク機関、政府制作提言のためのオランダ科学カウンシル会員
1990 - 1994フランス、社会基盤・運輸・観光省港湾都市再活性化委員会メンバー
1993 オランダ紙「行政と社会」編集委員長
1993 港湾都市欧州研究ネットワーク CRNS/ソルボンヌ・パリ コーディネータ
1994 - 1995グラスゴーを事例としたECの「港湾開発における都市援助政策」調査官
1996 国際地理ユニオン世界会議「北海の港湾、ロッテルダム/アントワーペン」