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通訳 ごめんなさい。JHTAは組合。

(港運協会みたいなもの。)

質問4 ああ、港運協会の……。

(港運協会というのは事業者のほうだから、労働組合。)

ブロウニング 第三セクターですけれども、JHTA。港湾運送業者さんとか、あと、そういった労働関係の機関です。

質問5 今、先生のほうから、日本のEDIの導入が非常にスローだと。更に船社側の立場から見れば、ポートを選択する場合に、経済性と効率性、効率性のバックグラウンドには、EDIはかなり入ってくると思うのですが、先生がご覧になられて、EDIの導入が遅いと言われたのは、ビジネス・ツー・ビジネスのスピードが遅いのか、それともビジネス・ツー・ガバメントの分野でのスピードが非常に遅いのか。日本の船社においても、プライベートなフォーマットでのEDIは、いろいろなところでやっていると思うのですが、そこら辺についての、先生が見た中でのご意見をお伺いしたいのです。特に、ビジネス・ツー・ガバメントにおいては、インターナショナルなミーティングにおいて、アメリカの方たちは、あまり興味を示さないのですが、その辺のところはどんなふうに……。

ブロウニング 確かにおっしゃるように、いろいろの港で、私は、関係者の方々とお話しさせていただいたのですが、ポートオーソリティでのEDIの導入が遅いという感じです。アメリカでは、会社間の導入が、やはり立ち後れているのですが、アメリカ政府としては、EDIを奨励しておりまして、ポートターミナル・オペレーションにおけるEDIの使用を奨励しております。例えばシアトルでは、奨励金のようなものを払って、港のオペレーションにEDIを導入するという政策を提示しております。

先ほど、連邦政府のほうで奨励金を払って、EDIの使用を浸透させようとしている動きの中で、ポートオーソリティが、EDIを導入する主導となるのですが、そこで例えば船社が入港日時、取り扱い貨物、出港日時を入力し、荷役会社、ポートオーソリティが必要なものを出力する。効率的になり、コストも下がる。ということで、積極的に使っていくという動きを奨励しております。その中で、全体的な貨物のフローが効率的になり、そして、高い処理能力をもって運営されていくという考えに成り立っております。ですから、その地域全体の改善につながることになります。

北九州を訪れたときに、EDIがいかに使われているかという話があったのですが、下関の税関が、かなり速いスピードで通関していくという背景には、Sea-NACCSの導入があるのではないかということで、最初お話を受けたのですが、後日、また下関のほうから連絡を受けまして、これはSea-NACCSとは関係なく、とにかく通関の処理が効率よく進んでいるから、例えば同日通関のようなものも可能になるというような返答をいただきました。

質問5 では、システムではないわけですね。

ブロウニング ではありません。

 

 

 

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