ブロウニング はい。
質問1 ということで……。性格が、これだけ違っているような気がしたので、そういう意味で、あれしたのですけど。
ブロウニング 長期にわたって、この状況に影響を与えていく、この4つの項目は、互いが、相互にインタラクティブな形で作用し合う。その結果、これに影響を与えていく。その長期にわたった状況ですね、ある一定の時間を経過した中での状況ということで、ここでまとめたのです。統計的な内容が、あそこに取り込まれることになります。
質問2 大変短い時間で、日本の沢山の港を調べられて、大変だったと思います。一つわかりにくかったことがあるのですが、このリージョナル・ポートストラクチャーのところで、規制、制度ということがありまして、それから、ディシジョン・エンバラメントと、設定環境とありますが、このディシジョンエンバラメントというのは、この内容がちょっとわかりにくかったんですが、どういう意味でお使いになったのでしょうか。どういう人が決めるというか、どういう仕組みで決めるとか、そういう意味の日米の比較をされようというのでしょうか。
ブロウニング 政府の決められる法律の中で、どのような法律が実際に、例えばそれぞれの民間企業の事業方針とか、つまり、ターミナル運営にかかわる事業方針、あるいはターミナル運営の慣例にかかわる方針に連動していくのか、その辺のことをうたい上げたいと考えています。そして、運営だけではなく、整備のあり方にも、政府の方針がどのように影響してくるのか。
私のレポートの中では、例として、アメリカのそれぞれの地域のポートオーソリティがとっている制度的な構造、その中には、各船社あるいは港湾運送業者とのリース契約が、どういう形で取り組まれているのか。また、地主型の運営方式が、どのような形で取り込まれているのか。その辺を取り上げていきたいと考えています。
更に細かく、リース方式の中では、どのような形で交渉が進んでいくのかといったことも、併せてリポートの中に取り上げたいと考えています。シアトル港を例にとってみますと、まず最初に出てくるのが、シアトルのポートオーソリティですね。それがアメリカン・プレジデントライン、船社との交渉、リース契約がどういうふうになっているのかということをここで取り上げたいと思います。
こういう船社との交渉を進めていく中で、そこの基盤となるのは、ここに挙げております、情報とか知識に基づいて、交渉内容が決められていきます。この情報、知識というのは、北米内の市場性とか、後背地の状況とかといった様々な要因が含まれています。例えばゲートの自動化とか、新しいテクノロジーが、最終的な事業方針を決定させていく中でも影響してきます。更に、シアトル港のターミナル5のオンドックレールの開発等も、最終的な事業の決定に影響されてきます。