そして、訪れたターミナルは、どこも近代的で、優れた処理能力を持っておりまして、また、コンピュータも管理も充実しておりました。ただ、お話の中で、運営コストがとても高い旨は、ここでもまた再確認させていただきました。
更に、EDIの使用ですが、このEDIを使用することによって、コミュニケーションを迅速化させ、ロジスティックスやサプライチェーンのシステムにも、有効な効果を与えるということで、EDIが導入されていますが、現実のところでは、まだまだこのEDIの取り組みは時間が掛かると思います。
更に、いろいろな問題として取り上げられておりますのは、ランドサイドのアクセスですが、これもまた新しいテクノロジーを導入することによって、貨物の流れを改善化し、また、ターミナル周辺の流れをスムーズにさせることができると思います。そのためには、まだまだ新しいことを取り入れられていかなければならない、改善の必要があると考えています。
更に、こちらの今後の課題という形で書いておりますが、私が今後必要としていく情報は、コスト的なもので、まず、ターミナルごとのコンテナチャージが一体幾らになるのか、更に、インフラや上物を整備するコストの辺の金額的な情報も必要になってきます。
先ほども申し上げましたが、アメリカの7つの港からも同じデータを集めます。私が帰国しましたら、シアトルの港湾では、先に提示しております質問の答えを、全部完全な形で用意して、回答してくださるという連絡を受けました。そして、ほかの港に関しましては、1月に入って数週間のうちに、情報を全部収集することができると思います。
結論になりますが、今回の調査は大変興味深いもので、情報的にも大変役に立つ情報がふんだんに盛り込まれた共同研究だったと思います。このような機会をWAVEさんに与えていただきましたことを、大変ありがたく感じております。帰国したらすぐに最終レポートをまとめて、それに取り掛かりたいと考えております。
何かご質間がありましたら、喜んでお受けしたいと思います。
質問1 そこに板書された、4つ書かれています。こちらの紙ですと、真ん中の部分が書かれてなくて、これとこれとこれ、外側に、そちらにも書いてありますけど、これというのは、どちらかというと、与えられた与条件みたいなものなの?
ブロウニング これは全部に、この6つの図面全部にかかわってくることなのですね。ポート、ターミナル・コンディション、それが、先ほど神戸が例に……。これはゲートウェイポートですね。中枢港が対象になります。例えばこれは神戸を例にとって書きました。
質問1 どちらかというと、統計的な意味のものなのですよね。
ブロウニング はい。
質問1 それで、これは与条件と言っていいんですか。こういうものであって、こういう条件の中で運営された港で、こういう成果が上がってきたという……。