こちらのほうの調査の結果は、制度の仕組みを取り込んだ形で、そして、国際輸送にかかわってくる、それぞれのコンテナターミナルの制度的なあり方を取り入れていきたいと考えております。
更に、アメリカ、カナダの西海岸の港でとられていますリース方式についても、研究したいと思います。このリース方式は、ポートオーソリティと船社、あるいはポートオーソリティと港湾運送業者の間でとられているリース方式についても、触れさせていただきたいと思います。更に、どんな新しいタイプのテクノロジーがそこで適用されているのかについても、触れさせていただきたいと思います。そして、貨物の取扱量に比例しまして、コンテナターミナルオペレーションのコストについても、ここで触れさせていただきたいと考えております。
レポートの中では、更に、各界的なインタビュー等も含めたいと思います。
あと、もちろん、日本の港で様々なヒアリングを行いましたが、その内容も含んだ上で、また、日本のそれぞれの港における私の印象も、このレポートの中で報告させていただきたいと思います。
先ほど申し上げましたが、日本では、運輸省でゲートウェイポートと特定されております、4カ所の中枢港を私は訪れました。どの港もそれぞれに、公共の立場、公共の利益を考えて運営されております。その中で、新しいシステムを取り入れることによって、どのような効率化が考えられるのか、その辺も考えを進めていきたいと思います。そして、その効果が、社会経済の効果をどのように反映させていくことができるのかといったことも、レポートに含めて報告させていただきたいと思います。
それぞれの港では、各港湾管理局、港湾管理主体のほかに、運輸省の管轄であります、港湾建設局も訪問させていただきました。東京湾では、横浜港を訪れたのですが、そのときは船に乗って、横浜港全体の概要を把握することができました。更に、伊勢湾の名古屋港を訪れたときは、やはり船に乗って、港を回ったのですが、中部国際空港建設予定地であります、東側のほうも視察することができました。大阪湾の神戸港では、三井OSKが運営しておりますターミナルを視察することができました。北九州では、太刀浦ターミナルを視察いたしました。更に北九州では、響灘に今後整備されていくターミナルについての、詳しい説明を受けることができました。今回のどの地域でも、運輸省の港湾建設局、更に、様々な市の港湾局の関係者の方々に、大変有効な説明、情報を提供していただくことができました。
先に私のほうで提示しましたすべての質問に回答はなされませんでしたが、不足している情報に関しましては、今後また収集していきたいと思います。多くの方々との話の中で、新しい制度的な仕組みとイノベーションが、今後コストの削減に影響を与え、更に、競争力の向上につながっていくことが理解できました。このことは、例えば神戸で訪問しました、三井OSKの方々との打ち合わせ、そして昨日、東京港ではエバーグリーンの施設を拝見させていただいたのですが、皆さんとのお話の中でも、今の旨を確認することができました。