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図18 Suezmax級タンカー衝突の際の双方の崩壊を考えた解析

 

5.5 VLCC(バラスト状態)と試解析船の衝突解析

試解析船に詳細解析に用いられたVLCC(バラスト状態)が15knotで衝突した際の、崩壊挙動の解析を行った。試解析船とVLCCの相対的な位置関係を図19に示す。前述のように衝突船の船首を剛として、段階を追っての崩壊挙動の解析を行った。

貫入量と反力の関係を図20左に示す。また、船首の圧壊量と荷重の関係を図20右に示す。

これらを用い、双方の崩壊挙動を考えた解析を行う。図21のように、船首の貫入量と反力、船側の貫入量と反力のグラフを並べて描き、反力のバランスを考える。それぞれの吸収エネルギーは表4-3の通りである。試解析船の船側の貫入量は2400mm程度であり、まだまだ十分な余裕があることがわかる。また、このエネルギー吸収の比率は詳細解析の結果ともよい一致を見せた。

 

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図19 VLCCの衝突の 相対位置

 

表4-3 VLCC(バラスト状態)衝突時の吸収エネルギー

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