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F,ETAは多くの事故例を参照し、全体で殆どの事故のストーリーを説明できるように作成した。総数12の図により構成されている3)。またF, ETAでの確率値は前項で調査した値を基に平均値を示した。図2.3.1.2は、衝突のFTAの例であるが、純粋な人的要因による事故はほぼ40%であり、操縦性、航海機器の不備や悪天候と人的要因が重なった事故が60%であることが伺える。人的要因はさらに詳細に、居眠り、無線不確認など約20に分類して生起確率を示した2)

 

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図2.3.1.2 衝突事故発生のFTA

 

図2.3.1.3は衝突事故の内重度の損傷に至るものを示した図である。転覆に至る場合と軽度損傷で入渠修理で済む場合は別図とした。ETAにおける最終事象の人命、環境と財産に対する影響を、定義した3)A,B,Cの三段階に分け表示した。この影響の定量化と規則に反映すべき限界値は今後の問題である。一般的には、火災になるか、避難できるかが人命に大きな影響を与える。座礁・衝突の最終事象の被害の程度には、構造の堅牢さや破口条件および浸水と転覆条件が大きく関係するが、本RRでは別途検討されている。本節では、簡易式4)により検討した。

これらの図で船種・サイズは限定せず平均値を示した。

 

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図2.3.1.3 衝突事故発生後のETA(重度損傷に至る場合)

 

 

 

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