k、l、mの組合せ(3n)の各々で、平均を求め、α、βと比較し、全体のグループ分けを行う。
例として、α=1.6、β=2.4、n=2、3、4の場合は、表2.2.6.6のようになる。また、表2.2.6.5にn=2の場合のグループ化の詳細を示す。
この方法で、各要素の早、中、遅のすべての組合せを網羅することができる。
感度分析を行うには、各グループの代表組合せとして、「早」のグループから、全要素「早」の組合せ、「中」のグループから、全要素「中」の組合せ、「遅」のグループから、全要素「遅」の組合せを取り上げ、それぞれの代表組合せの中の各要素で、最早時間、最遅時間のシミュレーションを実施すれば良い。この場合、シミュレーションは、各区間の最遅時間で3通り(*max)、最早時間で3通(*min)実施する。早max=中min、中max=遅minより、シミュレーションは計4通り実施すればよいため、シミュレーションの総数は、4×イベントシーケンスの数となる。
ここで、n=3、「早」のグループの確率を30%、「中」の確率は40%、「遅」のグループの確率を30%となるよう、Ts1、Tsm1、Tme1、Te1を決めるとすると、n=3の場合、各要素の各区間の確率は、表2.2.6.6のようになる。
他の要素として失敗の要素があれば、失敗の要素の失敗確率をその確率にかけることになる。
また、避難に関しても同様に、避難時間により早、中、遅の3グループに分け、「早」のグループから、全要素「早」の組合せ、「中」のグループから、全要素「中」の組合せ、「遅」のグループから、全要素「遅」の組合せを取り上げ、それぞれの代表組合せの中の各要素で、最早時間、最遅時間のシミュレーションを実施すれば良い。