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図2.2.1.3 試計算対象船舶

 

(a) 出力データ

出力データの提供先は、浸水シミュレーションプログラム、火災シミュレーションプログラム、避難シミュレーションプログラム、及び避難シミュレータの4つの要素である。主なデータの内容は、対象船舶の主要目、区画・居室・通路などの空間の幾何形状、用途や定員、主要設備の位置、空間同士の隣接情報、扉や配管の接続情報、船体構造の主要部材とその寸法等である。

(b) 入力データ

データ源として概ね、船舶の基本設計段階で作成される図面を参照する。「一般配置図」を中心にして「中央横断面図」、「鋼材構造図」、「外板展開図」、「船尾構造」、「二重底及び主機関台」、「船首構造」、「オフセットテーブル」などを適宜参照する。その他「防火構造図」、「ポンピング諸管系統図」、「火災制御図」も参照する。既存船の場合は、「避難系統図」なども使用可能である。これらの図面のデータをコンピュータに入力する方法として、図面から手入力することを基本としたが、GPMEで作成された船舶の設計データを入力する方法についても検討した。

 

(2)MSES各要素で扱うデータ形式

表2.2.2.1はMSES各要素で扱うデータ形式についてまとめたものである。

1]浸水単位区画

上部甲板上の水密区画でない区画も浸水シミュレーションの対象となることから、水密区画とこれらの区画の両方を「浸水単位区画」と総称して扱う。

 

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図2.2.2.1 要素間のデータの流れ

 

表2.2.2.1 各要素で使用するデータ

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