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また、代替防火設計設備評価指針案には、ISO/TC92(火災安全)が開発している火災安全指針の国際規格案(draft ISO 13387)の利用が可能か、検討することとなった。FP42はII-2/CGを継続するすることとし、これらの作業を託した。

 

2.7 FP42〜FP43の審議の経緯

2.7.1 II-2/CGにおける検討

FP42とFP43の間のII-2/CGはFP42における審議を受けて、SOLAS新II-2章案の構築に向けて、以下の項目について検討した。

・火災荷重の制限 ・緊急避難用呼吸具 ・燃料油管の火災安全 ・油揚げ調理装置

・煙制御 ・ro-ro区域及び特殊分類区域の定義 ・"in service"の定義

・火災警報の受信装置 ・撒積み貨物の消火装置 ・避難手段 ・運用規則

・危険物の運送 ・消火器の基準 ・サンプル式煙感知装置 ・火災制御図

機能要件条項のための性能同等性評価指針案については、米国は、米国防火協会規格(NFPA)に基づいた火災安全評価基準案をII-2/CGに提案した。グループはその内容が有用であることを認め、米国に対して、FP43へ当案を文書で提出するように要請した。米国は文書FP43/3/5として、これをFP43へ提出した。

現行II-2章に関する統一解釈の新II-2章への導入については、FP第42回会議にて完成し、MSCの第69回会議(平成10年5月)にて承認され、MSC/Circ.847として回章された統一解釈をSOLAS新II-2章案に取り込むべきかについて、RR73のSOLASII-2章総合見直しWGにて検討し、その結果をII-2/CGに諮った。その結果、各国からコメントを得たので、これらをまとめて文書FP43/3/6及びFP43/3/7として、FP43へ提出した。

II-2/CGは以上の検討結果を、以下のFP43への文書として提出した。

FP43/3/1 SOLASII-2章総合見直しコレスポンデンスグループの報告(資料1)

FP43/3/2 SOLAS新II-2章案(資料2)

FP43/3/3 火災安全設備コード案(資料3)

FP43/3/6 現行II-2章パートA〜Cに関する統一解釈の新II-2章への導入(資料4)

FP43/3/7 現行II-2章パートDに関する統一解釈の新II-2章への導入(資料5)

 

2.7.2 FP43における検討

FP第43回会議(1999年1月11日から15日)では、以下の内容が議論された。

(1) 冒頭本会議での審議

機関室の燃料油装置に関する規則改正(MSC/69/6/2)に対する我が国の意見書(FP43/3/10)については、改正案に対しては若干の懸念を抱いている旨の基本的な意見を説明した。

我が国はさらに、防煙ドアに関する情報(FP43/INF.6)を説明した。その内容については有益な情報であることが認められた.。平成12年2月に開催予定のFP44における議題「煙制御」にて当文書さらに検討することとなった。また、RR73における研究成果をFP44へ提出するよう、求められた。

 

 

 

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