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また、この改正案作成のためには、第II-2章の構成や規則の内容などの規則文書上の検討とともに、技術的な課題を実験的に究明する検討や調査も必要であった。

 

表2.2 現74SOLAS第II-2章の主な改正経緯

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2.3 FP39における審議とコレスポンデンス・グループの設立

FP39(1994年6〜7月)は、現SOLAS第II-2章を全面的に見直して新II-2章を構築する作業を、2000年2月のFP第44回会議に完成することを目標に、開始した。FP39では、我が国提出文書等に基づき、SOLAS新II-2章案の構想について検討した。また、SOLAS新II-2章案作成の作業を円滑に推進するために、FP39とFP40の間でFAX等(後にはe-mailが主体となる)によって検討協議を遂行するSOLAS/II-2章総合見直しコレスポンデンス・グループ(以後II-2/CGという)を設立した(FP39/22)。

日本はこのCGの幹事を平成7年度から10年度まで引き受けてきたが、このCGの幹事としての作業は、RR733小委員会及びSOLAS/II-2/WGが担ってきた。平成7〜9年度は(財)日本海事協会の山本博氏、平成10年度は船舶艤装品研究所の吉田公一氏がこのCGの代表幹事を務めた。平成11年度は米国のMr.Randall Eberlyが幹事を引き継いだ。

 

2.4 FP39〜FP40の審議の経緯

FP39とFP40の間のII-2/CGは、SOLAS新II-2章案の基本的な組み立てを検討し、その目次案を作成した。また、スプリンクラ装置等の消火設備、持ち運び式消火器、火災感知装置等の具体的な防火装置の規則や要件については、SOLAS新II-2章本体から切り離して、この章から強制要件として引用する火災安全設備コード(FSSコード)に収めることを議論し、一応の合意に達した。さらに、船舶防火の基本要素を抽出して、防火規則の基本要件を検討した。

FP40(1995年7月)では、II-2/CGが作成して提出したSOLAS新II-2章案の基本的な組み立てと目次案、並びにFSSコードの作成を一応承認した。また、船舶防火の基本要素及び防火規則の基本要件について議論し、これらはII-2/CGを継続してさらに検討することとした。

 

 

 

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