ニ VTSシステム
・1960年代から導入され、現在、三世代目になる。隣接国港湾と競争しながら整備された背景あり。
・VTSサービスは、IMOガイドラインに基づき、かつ、オペレーターも船長資格保有者が操作・運用している。そして、連邦が管理する港湾区域は全てVTSサービスエリアになっている。
一方、船舶は水先案内人の乗船義務付けがあり、その上、濃霧、特殊な貨物積載の場合等には、更に特別に水先人を追加する必要がある。
VTSシステムは完璧になっており、水先人が乗らなくてもセンターから十分にアドバイス出来る体制である。経済的側面から、VTSと水先人との調整について省内で検討中であるとのことであった。
ホ 自動識別装置(AIS)
・レーダーに取って変わるものであり、これの搭載義務化は、ドイツにとっては重要政策であるとのことであった。
世界中で採用されれば、取締りもコスト安となる。
・受信機は2000年末には可能となり、東北運河、キール運河にトランスポンダ方式で設置する予定である。
へ 視覚標識
将来的にも維持されるものと思われるが、維持経費が問題であり、経済的に十分にチェックを要すとのことであった。
主要灯台の概要は、別添資料-8のとおりである。
ト 浮標業務の管理運用体制
・浮き標識は全国に4,100基設置されており、うち25%が灯浮標である。
・担当部署は水路船舶航行管理事務所であり、設標船は同事務所の浮標基地に配備されている。
長さ20〜40mを小型設標船
40〜60mを大型設標船 と呼称し、
他に海洋環境保護、消防、乗揚船引卸し、法令執行、灯浮標設置・点検等の機能を有する多目的船3隻を保有する。
その主要目等は別添資料-9のとおりである。