日本財団 図書館


毎年の推進員連絡会議時期のポスター、パンフレットの配布は、市町村役場、小中学校、駅等、また海岸地区の家庭には回覧板にて海洋汚染防止の積極的な呼びかけを行いながら啓発活動にがんばっております。配布後、「小学校低学年の環境問題の教材としてパンフレットを使わせて頂いたところ、とても良かったです」との先生からの手紙を頂きました。

その他、ゴミ、空き缶等を不法投棄される場所に、県、町に汚染防止の立て看板を依頼して設置していただきました。

現在では、私たちの活動が地域の方々にも理解して頂いているところです。

(門司地区会誌「海洋環境保全推進員だより 第9号」より抜粋)

 

【私の海洋環境保全推進活動3】―西郷支部・的射利定推進員―

平成4年4月に委嘱を受けて以来、隠岐島後北端部周辺の海岸を定期的に巡回して浮遊物の状況を監視しておりますが、特に汚染の原因となる油類は見受けていません。しかし、相変わらず不法投棄物の漂着が増加傾向を辿っています。

また、景勝地の白島海岸には韓国文字の入ったプラスチック、ビニール、ビン、魚網類等が山積みしておりますので、昨年度より官民一体となっての「白島海岸クリーン作戦」を展開して景観の保全に努めております。しかし、人力では限界もありますし、やはり国際的な環境保全条約の締結が緊急の課題だと思われます。

幸い、西郷町も本年4月に環境保全条例が施行されましたので、産業、一般廃棄物等の不法投棄は減少するものと期待されております。いずれにしても、ゴミ問題は海、山を問わず、一夕一朝に解決することはできないと思いますが、今後も推進員の活動を通じて一人ひとりのモラルの向上に微力ながら努めたいものと心新たにしております。

(舞鶴地区会誌「海洋環境保全推進員だより 第9号」より抜粋)

 

【佐渡支部たより】―佐渡支部・藤井滉推進員―

鉛色の海そして白い大地も、いつしか青い海、緑の大地と変わって海のシーズンとなり、港も活気が戻り、海原には白波を蹴立てるプレジャーボートやヨットが目につくようになりました。ふと浜辺に目をやりますと、例年のこととはいえ、余りにも多量のゴミの漂着が目を覆います。これはいったい「誰が、何時、どこで、どうして」と思いたくなります。世の中に、ゴミと称する物が最初から存在するわけはないのに、と不審に思わざるを得ません。(中略)

最近、「地球にやさしい」「環境にやさしい」等の言葉も耳にしますが、何をかいわんや、人間一人ひとりが足元にもっと目をやり、ゴミになるようなものを如何に少なくするか、一人が1個ずつのゴミを減量したら、世の中からどれだけのゴミが少なくなるか、どれだけ周りがきれいになるか考えてほしいものです。(中略)

我が両津市では、今年の4月に全国でも稀な最新型のクリーンセンターが稼動しまして、町は椅麗になり、ダイオキシンの排出も0.01ピコグラム以下で安心だと思いきや、一部有料化となったら、粗大ゴミを山や川原へ捨てる人が出てきたようで、まったく困っています。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION