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【海洋環境保全キャンペーン】

6月6日の日曜日、名古屋港水族館前で、名古屋支部の推進員5名(鎌田俊光推進員、明壁みち子推進員、和合孝美推進員、石川清之助推進員、福田隆治推進員)に協力していただき、パンフレット等を配布し、海洋環境保全に関する啓発活動を実施しました。

(東海地区会誌「Marine Eco Press 第12号」より抜粋)

 

【地域社会への啓蒙】―岸和田支部・氷山茂昭推進員―

何かと出会う(人、物、組織、記憶他)ということは、自分への方向付けとなっている。

小生、中学生のころと思うが、一つのビンを拾った。中には、はがきが入っており、取り出してみると潮流観測用のはがきで、漂流地確認のものであった。投入地点は台湾キールン沖との文に感動したものだ。

その頃の砂浜のゴミといえば、海藻や木々の枝くらいであった。しかし、数十年経った今、高度成長とともに人々の生活の豊かさを繁栄すると同時に環境の悪化を引き起こしてしまった。個人のモラル、化学製品(ポリ容器、包装容器類)、空き缶、家庭及び工場排水等々。我々が常に生活を共にする場への無関心さが目立つようになった。

ここ数年くらい前より地球環境問題が叫ばれ、企業の間にもISOの取組みが芽生え始めてきた。

私たち海洋環境保全推進員においても、更なる地球への啓蒙と連携を理念に海洋環境の保全に努めていきたい。

(神戸地区会誌「海洋環境保全推進員だより 第13号」より抜粋)

 

【瀬戸内海と環境保全「心(意識)のウォーターフロントの再開発を」】―姫路支部・妹尾達樹推進員―

私は、昭和50年、当時工業排水とヘドロの堆積で「死の川」と言われた兵庫県姫路市の南東部にある八家川河口に位置し、環境浄化運動が原動力となって開設された「木場ヨットハーバー」に在籍して今年で25年目を迎えます。

その間、今日まで環境汚染された水際で自ら身をもって経験してきた数々の出来事は生涯忘れることはできません。「真っ黒に汚濁された水、水面にブクブク不気味に気泡を立てて発生する有毒ガス(メタン、硫化水素ガス)、目に染みる悪臭が港内周辺を覆い、30分も水辺にいれば気分が悪くなり、頭痛がしてくる…」公害による影響は人体ばかりでなく、住宅や船舶、家庭用品に至るまで大きく影響を及ぼし地域全体の産業や漁業も大きな被害を受けてきました。

当時、マリンレジャーを楽しむといった環境には程遠い状況でしたが「環境浄化と海洋スポーツを通じた青少年の健全育成を」をスローガンに「ヘドロの港にヨットハーバーを作ろう」という住民運動が始まり「日本一汚染された水の中から木場ヨットハーバーは生まれた」といっても過言ではありません。「黒い水と白い帆のヨット」なんとアンバランスな表現かもしれませんが、当時本当に必要なものは、ごく普通の水と空気だけであり、どんなものよりその自然さえあれば、立地的に見て美しい瀬戸内海を背景に持ち、その東の玄関口に位置する木場ヨットハーバーは最適なマリーナになると信じてやみませんでした。

 

 

 

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