日本財団 図書館


【三角】―環境学習会―

6月23日、高戸小学校において環境学習会を開催、「未来に残そう青い海」などビデオ2本を鑑賞したほか、推進員、三角海上保安部職員から廃船・廃棄物の取締り実態についての説明を受けた。4〜6年生85名参加。

 

(5) 推進員の声

 

全国に広がる推進員の数は現在約570名であるが、その配置は広い地域に1〜2名と少なく、各推進員は日々の活動に伴う疑問や不安感、意見等を持ちつつも、それぞれの状況の中で、積極的に周知啓発活動を行っているところである。

今後の活動の参考としていただくために、また、推進員間の連携を深めていただくために、各地で発行している会誌から、推進員の方々のさまざまな活動内容及び活動に伴う意見等を抜粋(一部要約)して紹介することとしたい。

 

【海洋環境保全推進活動に携わって】―釜石支部・白土和俊推進員―

海洋環境保全推進の活動に携わって、早十数年となりました。

この間、毎日通勤の途上等海を眺めつづけてきたわけですが、以前に比べ、釣りに興ずる人・浜辺の散策を楽しむ人・漁業に携わる人等々の態様も少しずつではありますが、変化しているように思います。

以前、浜辺には、漂着したものか、近所の人が捨てたものか、空き缶やビニール袋等のゴミが散乱していたと記憶していますが、最近はその量は激減したといってもいいほど減少したと思います。

但し、これは以前に比較しての話であり、ゴミがなくなったとまでは、残念ながらいえません。

釣り人の中には、未だ、釣り餌用のケース、缶ビール等の空き缶等々雑多のゴミを岸壁に放置していく人は後を絶ちません。夜釣りに興じて、ゴミを見失ったのかもしれませんが、日差しが照りつける海浜の景色の中、その様子は見るに耐えません。

このゴミの処理をするのは、早朝、人の目に触れることなく活動を続ける、地元漁協の婦人部の人たち、あるいは休日を返上して海浜清掃活動をする地元の子供たちです。

心ない釣り人は、この様子を見てもゴミの放置を続けるのでしょうか。心が痛む毎日です。

(東北地区会誌「なりはま 第5号」より抜粋)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION