また、香港、シンガポール、釜山(韓国)、高雄(台湾)のアジア各港は24時間・365日稼働を実施すると共に、アジアでのハブとしての港湾機能を確実に強化してきており、神戸港をはるかに凌ぐコンテナ取扱数量を示すまでに成長してきた(表-1・2参照)。これらアジア各港は24時間稼働のコンテナターミナル運営はもとより、超大型船の接岸可能な水深15m級のバースの整備、諸手続きの電子化・一元化による効率化、ハブとしての航路の充実などを進めており、もはや神戸港をはるかに凌ぐ競争力を持っているとされる。
震災時には、神戸港の貨物が、これらアジア諸港に相当量移動したと見られるが、トランシップ貨物(港湾で輸出入貨物を積み替えて、再度各国仕向地に海上輸送すること)での神戸港の動きを図-1・6でみると、震災年には前年の43%まで低下したトランシップ貨物量は、港湾施設がほぼ復旧した1997年でも同水準であり、一度移動した貨物ルートは、戻ってこないことを如実に物語っている。