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(2) 神戸地域における先導・コーディネーター

 

ヒアリングの結果等からも、物流情報化に対する共同の取り組みは難しいと指摘されている。この理由として、

・秘密事項の漏洩等、競争優位に関わる物流情報システムの存在

・個別荷主にカスタマイズする必要

・中小零細企業においては物流情報投資余力がない企業も多く、賛同が得られない

等が上げられている。

 

しかしながら、今後、中長期にわたり、顧客の安定的確保を目的とした3PL事業や、e-ロジスティクスへの展開進めるためには、物流情報化は必須の条件である。先に示したASPの導入による地域物流情報システムの基盤システムの確立のもと、e-ビジネス企業と積極的に取引を拡大し、e-ロジスティクス化を図っていくことが必要である。

このため、対ASPやe-ビジネス企業との積極的な取引を積極的に進めていくための主導的役割を担う者として、(仮)e-ロジスティクス創造センターを設ける。このセンターは地域内のリーダー的な物流事業者の他、メーカー等地元のビジネスリーダーを巻き込んだ組織とし、積極的にe-ロジスティクスが利用できるロジスティクスインフラの提供を図っていく。

 

図6-7 (仮)e-ロジスティックス創造センターのイメージ

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