(2) ビジネス間のe-ビジネスの特徴
e-ビジネスにはBtoB(B2B)と呼ばれるビジネス間の取引とBtoC(B2C)と呼ばれる企業と消費者間との取引がある。
現在、B2Cも米国において拡大しているが、それ以上に急成長が期待され、規模が大きいと考えられているのがB2Bマーケットである。
例えば、B2Bビジネスの事例として、米国におけるインターネットによる鉄鋼製品の取引がある。売り手と買い手がインターネット取引所を介して直接売買を実施するものである。これを実施している企業としてメタルサイト社とe-STEEL社がある。日本の商社もこのインターネットによる鋼材の取引に参加を計画している。
このB2Bのe-ビジネスの特徴として、以下の点が挙げられる。
・迅速な需給マッチング機能
従来の限られた範囲の中での取引ではなく、不特定多数の取引が可能となるため、需給マッチング力が高く、また、早期に取引コスト、価格を把握することができる。
・製品情報/技術情報の提供と入手
製品、技術情報を瞬時に提供、入手することができ、ビジネスの生産性を高めるのに多いに寄与している。
・サイトへのステッキネス化
サイトでの取引拡大、専門情報の集積等から、サイトにアクセスしないと業務ができない状況にもなっている。
・ビジネスモデル特許の驚異
アマゾンドットコムやe-bayの電子上のビジネスモデルが米国では特許として認められている。したがって利用するためには特許料などを他の企業が払わなければならず、e-ビジネスの世界において先行者絶対有利の世界ができつつある。