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2) 物流事業者の支援環境の整備

3PL事業等の高度化を地域物流事業者が図っていく際の阻害要因として、荷主物流分析力・提案力の不足(シンクタンク機能の不足)、情報力不足等がある。これら阻害要因を克服するための支援環境の整備を図る。

 

(1) 物流シンクタンク機能の立地

 

・3PL事業者へのアウトソーシングを志向する荷主企業は、物流事業者に対して自社物流システムの評価、提案等、シンクタンク的な機能に対するニーズも有している。

・このため、3PL事業を志向する物流事業者は、シンクタンク的な機能を有する必要がある。

・しかしながら、現状は、人材の不足、トータルの物流ノウハウ等の欠如による、十分なシンクタンク機能を提供できる企業は少ない。

・これら物流事業者に対してシンクタンク機能の強化支援を図るため、大学の研究機関、国際的な学会(任意団体)、物流コンサルタント、行政による支援窓口等の機関の設置を行う。

・神戸地域においても流通系、物流系の大学が存在しており、これら大学との共同研究等もシンクタンク機能の向上につながる。これら機関の積極的活用を図る。

・また、シンクタンク機能の他、これら機関と連携し、人材の育成の他、荷主に対して共同コンサル、提案を実施する。

 

(イメージ図)

105-1.gif

CLM:The Council of Logistics Management

ILC:International Logistics Congress

 

 

 

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