(2) 企業活動事例
1]臨海部での輸入物流活動事例 〜良品計画(株)〜
良品計画(株)は商品を安く市場に提供することを目的として、海外メーカーから大量の商品を輸入している。これら輸入商品と国内商品とを合わせ各店舗に配送している。
神戸ポートアイランド2期内に物流施設を平成10年に整備している。これは従来、内陸部の枚方に有していた物流施設が手狭になったため、新たな施設を整備したものである。
物流の特徴
・輸入の場合、海上輸送のみを利用する。20日分程度の在庫量を一度に輸入。(在庫を有するストック型物流を実施)
・臨港地区に立地し、CYの近くに物流センターを有する。
・輸入諸手続、物流センター内の仕分け・保管・配送等は港湾運送事業者をパートナーとしている。
・各店舗に輸送する内陸輸送についても、港湾運送事業者を中心に利用している。
・季節商品の売れ残り等は、保管コストの安い新潟物流センターへ転送しており、時期がくるまでデッドストックの状態にしている。
臨海部で輸入物流拠点を整備している他の事例として、大塚家具がある。この大塚家具も大量の輸入商品を在庫し、物流業者にアウトソースし内陸部の各顧客へ直接配送している。それぞれ消費地に近い港湾を利用している。
大塚家具の場合、臨海部の集客施設内にショーケースを設ける場合が多いが、臨海部物流中心の自社物流構造と関係している。
(良品計画(株)の臨海部を中心とした物流の内容)