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スエズマックス型:スエズ運河を貨物を満載した状態で通行できる最大船型のことで、載貨重量は約14〜15万トンである。(スエズ運河には幅と喫水に制限がある。)

ケープサイズ型:南アフリカ共和国リチャードBayに入港可能な最大船型のこと。同港は、かつて全長幅、喫水に制限があったが、現在は喫水制限のみがあって18.1m以下である。長さ、幅の制限がなくなった現在も、当時の寸法で載貨重量15万トン程度の鉱炭船を呼称している。

アフラマックス型:元々は、載貨重量で79,999トンのタンカーを呼称していたが、現在は95,000トン位までのタンカーを含めて呼称している。

 

塗装の用語

 

ア]

 

アンカーパターン:素地調整を行った金属表面(特に鋼材をブラスト処理した場合の鋼材表面)に生じる微細な凹凸模様のこと。

アフターシックニング:塗料中に含まれる溶剤の揮発や不適当な使用により、塗料の粘度が大きくなる現象。

麻実油:大麻の種子を圧搾して得られる乾性油。乾燥性はあまに油と比較してわずかに劣るが、白色ペイントに用いて焼けが少ない。

アミンブラッシング:タールエポキシ樹脂の変色。塗膜表面に浮上した未反応遊離アミン(硬化剤)が水と反応して表層が白くなる現象。塗膜性能上は問題ないが外観を損なう。

アルカリふくれ:油性系塗料で溶接部を塗装した場合、溶接棒の被覆材によってアルカリ性物質が付着するので、塗膜がけん化されてふくれを生じることがある。アルカリふくれを防止するには溶接部付近のアルカリ性物質を除去するか中和すればよい。溶接部をブラスト処理した場合や溶接部に赤錆が発生していてこれを除去した場合は、アルカリ性物質が除去されたと考えてよい。

アルキッド樹脂:グリセリンのような多価アルコールと無水フタル酸を縮合して得られる樹脂で、フタル酸樹脂とも呼ばれる。

アクリル樹脂塗料:塗装用アクリル樹脂はCH2=C(R')-COOR"で示されるアクリル酸、メタアクリル酸誘導体を主成分とする共重合体である。アルキッド樹脂塗料と比較して一段と塗膜硬度が高く、光沢、耐汚染性、耐候性に優れていて、外観を要求される上塗に使用される。

 

イ]

 

一次素地調整:メーカー等において鋼板の原板に行う素地調整。ブラスト処理が殆どで、直ちに一次プライマーを塗装することが多い。

一次プライマー:鋼材をブラスト処理した時に、加工時までに錆が生じないよう塗るプライマーのことをいう。

糸状錆:塗料又は油脂で被覆した鉄面に発生する錆で錆が被覆の弱点を細く糸状に進行するのでこの呼名がある。

糸引き:粘ちゅう度の高い塗料を刷毛又はスプレー・ガンで塗るとき、蜘蛛の巣状の糸を引いたような状態になることをいう。

隠ぺい力:被塗面の色彩又は模様を、塗装することにより肉眼で識別できなくなるまでに覆い隠す能力をいう。一般には黒と白の市松模様又は格子模様を有する面に黒と白の境が見えなくなるまで塗布するのに要した塗料の量を、単位面積あたりに換算して表す。

インダクタンス式膜厚計:塗膜の厚さを測る計器。磁性体の上に非磁性体(塗膜など)があって、その面に電磁石を接触させると、非磁性体の大きさに応じたインダクタンスの変化が生じる。この原理を応用した膜厚計。

色わかれ:混合不十分、溶剤の加え過ぎ、顔料分子の分散性、の違いにより二色を混ぜ合わせたときに起きる色むら。

 

ウ]

 

ウェット膜厚計:塗装直後の未乾燥の塗膜厚を測る計器。一般には櫛形ウェットゲージが多い。

上乾き(表面乾燥、表皮乾燥):塗料の乾燥の過程で、表面は粘着しない程度に乾燥しているが、指で表面を摩擦すると表皮が破れて、下のほうは未だ流動性を呈しているか又は柔軟性のある場合をいう。

ウェザーオドメーター:太陽光線に近似した光線を人工的に塗膜に照射し、あわせて塗膜に水を一定間隔で噴霧したり結露させたりして、塗膜劣化を促進する機械装置。

 

エ]

 

SSPC:アメリカの鋼構造物塗装評議会が定めたケレンの程度を表す規格や塗料、塗装系の規格がある。ケレンの規格は世界的に用いられている。

SPSS:日本造船研究協会が作成した「塗装前鋼材表面処理」の基準。

 

 

 

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