2] 残留塗料、廃缶などの処理
塗料の廃缶は一定の場所に集積し、残留塗料、使用済のウエス等は所定の蓋付の不燃性容器に保管した後適切な処置を行います。
3] 器具などの整理・整頓・確認
使用した器具などが危険な状態で放置されていないかどうか、の確認をすることが必要です。
4] 作業衣の処置
塗料などの付着した作業衣は、一般の作業衣と区別して収納し、処理します。
5] 更衣場所は一般作業者とは別に設ける
塗料の付着した作業衣等を着替えるので、一般の作業者の更衣場所とは区別された場所を用意し、そこで着替えます。
3. 有機溶剤と塗料について
(1) ほとんどの塗料には有機溶剤が含まれている
ほとんどの塗料には有機溶剤と呼ばれる化学物質が含まれています。
有機溶剤は、塗料の希釈剤として使われ、用途によってたくさんの種類があります。有機溶剤は揮発性が強く、脂肪を溶かすため、呼吸や皮膚に接触して体内に吸収されると、急性中毒を引き起こしたり中枢神経などに作用して重大な健康障害を引き起こす恐れがあります。
そのため、有機溶剤それ自体はもちろんですが、塗料の取り扱いにも充分注意しなければなりません。
(2) 有機溶剤取扱作業主任者について
有機溶剤による労働災害を防止するため、有機溶剤及び有機溶剤を含有する物質を取り扱う事業者は、有機溶剤取扱作業主任者技能講習を修了した者(資格者)の中から作業主任者を選任して、作業の指揮・監督にあたらせることになっています。
従って、塗装作業など、有機溶剤や有機溶剤を含む塗料を取り扱う作業は、有機溶剤取扱主任者の指示に従うことが必要です。