(4) 作業環境の点検
船の建造工程が一日一日と進んでいくと、作業の環境条件が日々変化していくので、危険を回避するためにも以下のことに配慮することが必要です。
1] 他部所工事との混在作業回避のための打合せをします。
2] 換気装置の準備と作動確認を行います。
有機溶剤中毒、爆発火災災害防止のため充分な換気装置(各種ファン)を準備し作業中もその効率をチェックすることが大切です。
3] 照明
タンク内部等の密閉区画では予め充分な照明を準備するとともに、全体照明の届かない部分については、移動灯、懐中電灯を使用します。
また、完全な換気が難しい所では防爆灯を使用することが必要です。
4] ガス濃度・酸素濃度の検知
タンク内等密閉された場所では、換気装置があっても有機溶剤ガスなどの滞留、酸素欠乏の可能性があるので、作業開始の都度濃度検知をすることが大切です。
(5) 高圧機器の取扱注意
高圧をかけて塗料を噴射する塗装機器やブラスト機、高圧洗浄機などは慎重に扱うこと。エアレス・ガンのノズルを、人に向けたり指を当てたりは絶対にしないこと。
(ノズルにチップが装着されている時はより威力が増し、手のひらを貫通することがあり危険なので要注意)