一方、世界の輸送量は大きな伸びを示している。Fig.21に示すように近年5年のトレンドを直線近似すると、1997年比で75/7677=0.97%/年の増加が見込まれる。将来的には、UNFCC加盟国においては、燃料資源の節約が求められるため、原油の輸入量は少なくなることが予測される(一方、LNGの輸送量は今後増加の可能性がある)。従って、OECD諸国において経済成長率2%程度の伸び率の中で、原油の輸送実績の伸びが1.0%/年弱という予想は、ほぼ妥当性があると考えられる。
同様に他の貨物についても、Fig.22に示すように重量貨物である石炭、鉄鉱石はいずれも1997年比2〜3%.年の伸びを、コンテナについてはFig.23に示すように6%/年程度と高い伸びが予想される。