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table 30 fuel consumption in 1997 by coal bulk ships

(石炭船の船型・船齢別運航量の燃料消費量の1997年推定値)

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table 31 fuel consumption in 1997 by other ships

(その他船舶の船型別運航量の燃料消費量の1997年推定値)

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またtable 32には、集約表として船種ごとの燃料消費量の積み上げと1.1で示したバンカーオイル払い出し量との比較および船種全体の平均輸送効率を掲載した。バンカーオイル払い出し量131.8×106tに対して不明分を除いた積み上げ分は121.8×106tと全体の92%を占めており、今回の試算結果がほぼ妥当であるものと考えられた。

table 32によると、コンテナの輸送量と、原油輸送量は、トンマイルベースでほぼ同等となっている。一方、燃料消費量ベースでは1.7倍と、同じ量の荷物を運ぶ際の燃料消費量は悪化している。タンカーなど他のバルク船では、空荷運航があることを考えると、往復航とも60%以上の消席率で運航されるコンテナ輸送の輸送効率は、2倍以上悪いことになる。これは、コンテナ船が21ktnと他の貨物輸送と比較して高速航行を設定している点が大きく影響していると考える。ただし、運航システム全体の効率を考えた場合、コンテナ運航では荷物の積み替えなどに要するエネルギーおよびコストの節約分を見込まなければいけない。また、コンテナ輸送の場合ばら積みでは困難な、複数種貨物の同時輸送というメリットもある。

 

 

 

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