(3) 必要な技術要素
本計画では、浮遊するプラットフォームを構成することから、浮体式のプラットフォームの構築が重要ではあるが、主要な技術要素ととしては、本計画独自の手法による深層水汲み上げ技術である。
(4) 要素技術の現状
深層水の汲み上げは、6.2.1の項で示したように、日本でもポンプなどを利用して実施されているが、本計画で示したような温度差を利用した汲み上げ技術(図6.2.5-2参照)は、概念としてはH.ストンメルによって提案されたが、未だに実証されておらず、本構想独自のものである。
(5) 技術開発推進に関する課題
本計画では、500m〜2,000mの深海より深層水を汲み上げることを目指すため、深層水の大量汲み上げ技術の実現およびそれらの維持・管理システムの構築が必須である。特に、汲み上げ技術では、材料の選択も含めたパイプの設計が技術課題である。
また、緑化計画が環境に与える影響を評価することも併せて行う必要があると考えられる。