(出典:黒田千秋、宝田恭之「地球環境問題に挑戦する」(1997))
c. 陸棚域帯水層への地中処分
CO2の地中処分技術としては、多孔質の地層の利用、地中空洞の利用、石油貯留層への炭酸ガスの圧入(石油増進回収)が挙げられる。図6.2.4-2に、天然ガス層・帯水層へのCO2の圧入とメタンの回収の模式図を示す。この中で、多孔質の地層として油田、ガス田、帯水層、水溶性ガス田等があり、地中空洞として岩塩空洞、掘削空洞、鉱山廃坑等がある。地中空洞を利用する方法は、空洞の大きさによって処分量が規定され、また開発コストが膨大となることから、多孔質の地層の利用の方が適していると言える。また、開発コストが膨大となることから、多孔質の地層の利用の方が適していると言える。