図6.2.2-2 海水溶存資源採取の経済性
(出典:奥田四郎、室園荘一「地球の資源と環境」(1996))
表6.2.2-1 深層水マイニングの対象元素
最近では海水中の微量元素の分析技術の進歩と共に、かなりの精度で海水中の微量元素の濃度が計測されるようになってきている。図6.2.2-3に、北大西洋における各元素の鉛直分布を示す。このような観測結果からは、実際には有用元素の濃度がかなり低く、採算性の見合った深層水マイニングを実施することがかなり困難であるとことも否めない。今後は、高効率の吸着材の開発等や有望海域の探索などを通して、将来的なテーマとして研究を進めていく必要があると考えられる。
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