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なお、海洋センサーは生物付着が問題であり、この克服が今後の課題である。

 

3] 信頼性

 

AUVの運用上の最大の課題は、担当者に本当にリカバーできるのかとの非常に強い心理的圧迫を与えていることと言われている。すなわち、海での運行では予期せぬトラブルでロポットそもののが海の藻くずとなりかねず、また情報伝達が十分に行えないために正常に機能しているのかどうかが伺い知れないという危惧が残るためである。したがって、冗長系の導入などによる信頼性の向上が求められる。

このため、深海において自動的に駆動するシステムがあれば信頼性の向上に寄与することが期待される。一般に海洋は、図3.3.1-1に示すような温度および塩分分布を示す。1,000m付近までは温度が単調に低下するために10℃付近で相変化をおこし密度が減少するような材料があれば、深海で浮力がメカニカルに生じるシステムが実現できるので、自動浮遊装置として活用できる。

 

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図3.3.1-1 海洋の温度および塩分濃度分布

(出典:野崎義行「地球温暖化と海」(1994))

 

 

 

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