4]Sonoma Baylands湿地修復事業
○概要
サンフランシスコ湾北部のサン・パブロ湾に面した干拓地が、地盤沈下により農地として機能しなくなったため、処分先に困っていたオークランド港の浚渫土砂を利用して嵩上げし、干拓堤防を一部切ってtidal wetlandに修復しようとした事業である。
○経過
1988年にBCDCが土地を買い取り、1994年に嵩上げのための土手が建設され、1995年には所定の地盤高に達し、1996年に海水が導水された。
○効果
-絶滅危惧種であるクイナの一種とカヤネズミの一種の生息場としても機能している。
-海水導入の路は自然にまかせたままだときわめて長い時間を要し、機械力をいれると影響が大きいことから、予想された断面の7割程度を掘削し、あとは潮汐力で安定化するような方法をとり、概ね成功した。