(3)溶接機の小型、軽量化
プロトタイプ溶接装置の溶接機にはスライド軸が6軸あることはすでに述べた。開発・改良過程を経て、この6軸のうちほとんど不要になったものもある。例えば、X(開先幅方向)軸、Z(溶接方向)軸およびR(前輪ガイドローラ)軸はトーチを開先内に挿入する際にしか使用しない。これらの軸はトーチの小型化と溶接機脱着方法を検討することで省略することが可能と考えられる。
また溶接トーチを小型、軽量化することで残りの3軸であるY(高さ方向)軸、α(トーチ角度)軸およびθ(ウィービング)軸も小型化することができる上、自走移動車のローコスト化および操作性の向上も可能となる。
(4)操作性
溶接機を外板に装着する際、後行電極のシールドノズルと傾斜部エレクトロガス溶接用の内面水冷銅板を船内側より取り付けなければならず、作業性を悪化させている。しかしながら外部から装着可能となる有効な方法がないのが現状で、なるべく容易に着脱できる方法とする。