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5.3 溶接条件設定(入力の確認試験)

 

5.3.1 モックアップ船体による性能確認

溶接条件収集実験により設定したデータを装置へ入力し、モックアップ船体による大型試験材で溶接適応制御、自走移動車適応制御、溶接等の性能試験を実施した。

 

(1)モックアップ船体の形状・寸法

現場溶接工事を想定して大型試験片によるモックアップテストを行った。昨年度のモックアップ定盤では平行部のみしか試験ができないので、R部に対応できるよう改造し、平行部からビルジ部まで連続的に溶接できるように改造した。これにより試験片の形状は平行部2.2mの溶接長を持ち、R部は曲率半径1.8mにて約60。までの傾斜部を有するように設計した。図5.3.1に概要を示す。

 

109-1.gif

図5.3.1 モックアップ船体の慨要

 

(2)溶接適応制御の確認

a)ギャップ変化

モックアップ船体の平行部にてギャップ変化を与え、ギャップ変化に対する適応性能を確認した。表裏とも安定した溶接ビードが得られた。表裏ビード外観を図5.3.2に示す。

 

 

 

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