図5.2.5 シャルピー衝撃試験におけるノッチ位置
まず第1段階の開発にて使用した溶材の組合せ(先行 : MG-50、後行DW-100)で実施したシャルピー衝撃試験の結果を図5.2.6に示す。このとき、使用鋼材はSM材にて試験したので、鋼材の影響を受けにくいビード中央部の結果のみを示す。ビード表側、裏側とも規格値を越えたものの低く、特にビード裏側では規格値を僅かに超える程度の値であった。
図5.2.6 シャルピー衝撃試験結果1(溶接材料:昨年度選定した銘柄)
そこで第1段階の開発での溶材と同系統で靭性値のみを向上させたものとして表5.2.3に示すような溶材が妥当と判断し、これらのワイヤを用いて試験を実施した。この結果を図5.2.7に示す。デポ中央はボンド部HAZ部に比べ依然低いが、規格値を十分上回っており実用上問題のないレベルである。以上より、使用するワイヤとして先行極MG-50D、後行極 DW-55Eと決定した。
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