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図5.1.7 傾斜部における溶接ビード形成モデル

 

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図5.1.8 傾斜角度とビード高さの関係

 

図5.1.6、図5.1.8に示したように板厚19mmの場合、傾斜角度約10°以上では1電極での溶接が可能であるが上部からのビードの押さえがないとビードが凸状になり、アンダーカット状のへこみがビード左右に発生する。このため図4.1.3で示した内面水冷銅板を用いて、ビード上部を押さえる構造とした。このようにして1電極溶接したビード断面マクロを図5.1.9に示す。傾斜角度20°〜45°の範囲において、ほぼ均一な溶接結果が得られた。なお1電極にて溶接の可能な傾斜部を急斜部、また1電極のみではビード高さの足りない傾斜部を緩斜部と呼んでいる。緩斜部においては、後行電極の溶接電流を傾斜度に応じて低減させることにより、ビード高さがほぼ一定となるように制御している。緩斜部の溶接試験結果を図5.1.10に示す。

 

 

 

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