日本財団 図書館


3.2.3 進化するエクストラネット

 

エクストラネットはどんどん進化している。3章では、その最も新しい動きである業界エクストラネットについてご紹介する。

 

(1) 企業間ネットワークの標準化の動き

製造業や流通業を中心に導入されてきたEDIは、これまで専用線と独自の通信プロトコルによって実現されてきた。これに対し、通信プロトコルをTCI/IPに換え、専用線のかわりにインターネットを使うようになったのがエクストラネットである。つまり、EDIのオープン化が進めば、それはエクストラネットといえる。

さらに最近では、エクストラネットのオープン化も進行しつつあるようである。

個別の企業間だけでなく、業界全体で、通信プロトコルからコミュニケーション・フォーマット、アプリケーションまでを標準化し、利用していこうという動きである。それは、いわば業界エクストラネットということができる。

 

035-1.gif

図3-11 企業間ネットワークの標準化の動き

 

このように、企業間ネットワークのオープン化の動きによって、エクストラネットが生まれ、それにより、従来よりももっと柔軟な企業間取引が可能になりつつあるということができる。

 

(2) 業界エクストラネット

これまで個別企業が独自に構築したエクストラネットを紹介してきたが、さらに進化したエクストラネットの形態として、「業界エクストラネット」がある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION