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(5) エクストラネットの利用形態

エクストラネットの利用形態は、大きく分けると次の3種類があげられる。まず第1に「情報共有」である。従来、社内で蓄積してきたデータベースを特定の外部企業に公開し、共有する形態である。例えば、商品カタログをメーカーや卸、小売業者が共有することで、各社におけるマスタ登録作業の重複を減らすことができる。

2つめは「コミュニケーション」で、通常、電話やFAXなどで交わされる企業間の非定型なコミュニケーションを電子掲示板などで行う形態である。タイムリーかつ正確な情報を取引企業間で相互に交換しあい、業務のスピードアップを目的とする。R&D分野でのコラボレーション作業、電子会議、スケジュール管理などもこれにあたる。これまでの企業間ネットワークではありえない、より柔軟な企業連携の実現が期待できる。

3つめは「トランザクション」である。受発注や在庫情報のチェック、決済情報のやりとり、見積もり依頼・回答といった企業間の業務をエクストラネットを通じて行う。これまでEDIとして取り組まれてきた業務処理はインターネット技術を用いることで、よりコスト削減につながる。

 

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図3-6 エクストラネットの利用形態

 

 

 

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