日本財団 図書館


2.4.1 造舶Webシステムのイメージ

 

つぎに、現在その骨格がほぼ固まった造舶Webシステムのイメージを示す(図2-6)。すなわち、造舶各社に設置するクライアントマシンと造舶各社が共有する共有サーバマシン(将来的には複数の分散マシンの集合)にて構成され、以下の3機能を持つ。

1つ目は情報公開・伝達機能で、クライアントマシンからインターネットを経由し共有サーバ上のデータライブラリ内に格納された技術データをブラウジング/アップロード/ダウンロードする。また共有サーバを経由することなく、造舶各社のクライアントマシン間でダイレクトに技術データの送受信を行う。

2つ目はデータ交換・共有・貯蔵機能で、標準項目を含んだ造舶間共有データの交換・共有・貯蔵、表形式データの自動マッピング、CADデータの交換等を行う。社内システムとの連携までは含まないが、連携のための手引き書を提示する。

 

019-1.gif

図2-6 造舶Webシステムのイメージ

 

3つ目は設計支援デスクトップ機能で、情報公開伝達機能およびデータ交換・共有・貯蔵機能を操作する。この3番目の機能はシステムと利用者とのインターフェースであり、これによって利用者は一連の操作を容易に行うことができる。

以上の3機能により、業務ごとに作成した各種技術データを相手企業へ渡すあるいは共有化する(企業間におけるデータの交換・共有化)ことができ、またこれら技術データに履歴情報などを付加し保管・管理(データの貯蔵)することもできる。さらに業務ごとに作成される各技術データの連携(業務間のデータ交換・共有化)も可能になる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION