日本財団 図書館


また、既存CADと同様に、船殻CADでのブラケットや、艤装CADでのバルブのパターンやカタログを登録する作業が、準備作業として発生する。組立手順を定義する工程設計アプリケーションでは、各工程に設備や番地を設定するので、事前に設備情報を登録しておく必要がある。

(b) 運用フェーズ

概略の情報生成の作業を示し、ある狙いをもって実現したい運用シナリオを策定し、それによって、情報の定義手順等、情報生成の5W1Sを具体化することになる。

(c) 保守フェーズ

保守フェーズでは、通常のシステムと同様に、データとプログラムの保守があり、更に、データは各システム固有データや共通データについて、適時更新して行く必要がある。設計システムのカタログデータは、エンドユーザーが決められた運用規準に沿って更新することになる。また、資源情報のように複数のシステムから参照されるデータは、更新と同様にセキュリティ確保が出来るシステム的仕組みが必要である。

また、高度CIMの最大の成果物であるPMのフレームライブラリの保守についての仕組み、体制も事前に決めておく必要がある。

 

255-1.gif

図7.4-5 高度造船CIMの導入手順

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION