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表7.4-1においてハッチングした4つの運用シナリオ:

・運用シナリオD:初期工法検討

・運用シナリオE:詳細工法検討

・運用シナリオF:中日程計画

・運用シナリオG:作業指示

について、図7.4-1〜4を参照しながら補足する。

それぞれの図では、シナリオの概要、設計工程中のタイミング、期待される効果、残された課題、環境、前提条件、付帯作業、システム構成、運用の手順について整理してある。

(a) 運用シナリオD(図7.4-1)

設計工程の初期段階でも、構造様式の最適化を実施する際にブロック分割を考慮しているが、現状ではそのブロック分割業務を支援するシステムはほとんど存在しない。

本シナリオでは、完成した初期生産設計アプリケーションを使ってブロック継手線を定義し、その結果をプロダクトモデル内に格納し、それを既存CADに返す。一方、既存CADでは、継手線を使って部材を分割したり、各部材にブロック名を定義付ける。

このシナリオを実現するための重要な課題は、定義された継手線情報を如何に既存CAD内で有効利用できるかで、この機能が無い場合は、既存CADを改造して機能を追加するか、上流用の新規CADを構築するかという2つの可能性の中で具体化することになる。

 

251-1.gif

図7.4-1 運用シナリオD

 

 

 

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