(b) F2−精度の高い日程計画の可能化
従来からの実現したい項目に大きな変更はないが、これまであきらめていた処理が、高性能システムによって瞬時に実施される。定盤計画を考慮したスケジュール計画、ストックの負荷計画、クリティカルパスの認識、製作外注の納期管理、小日程の実績データを反映した再スケジュール機能等が、超高速処理できる。
(c) F3−資源情報データベースによる生産資源の有効利用
人員情報や、個人の技能情報がデータベース化されて、どの職種が足りないか、余剰か、あるいは応援が必要かなどを容易に確認できる。他課、他工場の中日程状況が一目で検索できるので、人の移動等、多くのパターンを検証できる。限られた人だけに権限を与え、社員の能力情報や、人事情報を検索することも可能である。
作業者と同様に、設備情報も管理されている。どの設備、施工場所がボトルネックになっているのか、日常の稼働率や、故障情報などが容易に確認できる。
(7) G−作業指示
(a) G1−正確で詳細な作業指示による無駄の削減
正確で詳細な作業指示が各作業者に伝達されて、多くの無駄が削減される。作業指示情報は、朝と昼に10分程度で更新され、班の間の応援検討も行われて、広範囲の最適配員計画が出来る。
その情報媒体が紙である部署もあれば、機械化が中心の加工工程のように、端末から確認することも可能である。
作業指示情報は、現状の大きな図面から作業指示書に変わる。ある工程のある作業者に必要な情報だけが、その作業者のための指示書として提供され、必要なときだけ、検索ボタンで他部署の情報や設計情報を確認できる。
更に、一部の情報は作業指示書から、対象製品に直接記述され、指示書をポケットに入れて持ち歩かなくて済むようになる。溶接脚長等の詳細な作業情報は溶接線の近くに印字されて、指示ミスが格段に減少する。印字技術が大きく進歩し、高速印字でもっとも適当な場所に、好きな大きさで印字できる。
(b) G2−物流計画による無駄の削減
ジャストインタイムで、購買品や製作外注品が納入される仕組みになっている。
時間単位で、工場内の中間製品の移動計画が番地情報も含めて計画され、その裏付けとなる、台車運行表やクレーン運行表も計画できる。
(c) G3−非熟練労働者による作業の可能化
例えば、初心者が初めて施工するブロックでは、控え室で画面やスクリーンを使って、組立手順の事前勉強が行える。
作業者の技量レベルに合わせて、指示書の内容を変更できるようになる。例えば、熟練作業者のための作業指示は着手順序等全体の流れが中心となり、非熟練作業者用の作業指示は、個々に対象とする、中間製品の施工法を中心に記述される。