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2]TRIBONで追加した部材の情報を元のPMに戻す機能

 

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図5.4-10 アダプターの機能

 

本アダプターで使用する幾何処理機能は、TRIBONが市販CADシステムであることから、ACIM FLの方の機能を利用している。具体的には、ACIM FLをベースにTRIBON用にカスタマイズしたライブラリをアダプターに組み込み、それを利用することによって、仮想CADリポジトリとTRIBONのデータ構造との間の意味的変換に必要な幾何処理を行っている。なお、TRIBON側のインタフェースは、TRIBONのモデル構築のための中間ファイル形式であるインプットスキーマを用いており、アダプターが自動生成したインプットスキーマを、TRIBONで実行することによって、TRIBONのモデルが構築される。

(b) データ交換の概要

本アダプターにおけるPM→ TRIBON方向の変換の処理内容を以下に示す。

・CADリポジトリアクセスサービスを用いて得られた情報から、アダプター組み込みのTRIBON用PMにモデルを構築する

・指定された対象ブロックに所属する部分を有する部材を抽出する

・抽出された部材を、部品に相当する大きさに分割した後、対象ブロックに含まれる部分を集めて、TRIBON用の部材を生成する

・部材間のトリム関係から、TRIBON用部材の依存関係の情報を作成し、それに基づいてインプットスキーマの出力順を決定する

・インプットスキーマファイルを出力する

このようにして出力されたインプットスキーマを、TRIBONで実行することによって、TRIBON中に対象ブロックのモデルを構築する。

TRIBON→PM方向の変換はこれとは全く逆の流れになるが、この方向の場合はTRIBON用部材が、そのままPMの部材にマッピングされるため、PM→TRIBONの方向よりも単純な処理となる。処理内容を以下に示す。

 

 

 

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