PM→MATES方向の変換は、これとは全く逆の流れになる。この方向のデータ交換は、PMの検証という視点ではなく、PMをベースとしたACIMアプリケーションの機能を用いて生成・変更された情報を、MATESに伝達するのが主目的となる。今回のデータ交換実験では、工程設計アプリケーションで生成される中間製品情報を、データ交換対象とした。処理内容を以下に示す。
1]工程設計アプリケーションで生成され、PMに格納された中間製品情報をPMから取り出し、データ交換プログラムにより仮想CADリポジトリに格納する
2]アダプターの仮想CADリポジトリ入出力機能を用いて、仮想CADリポジトリから中間製品情報を取り出し、中間ファイルに格納する
3]中間ファイルからMATESにデータを読み込み、組立ツリー情報を生成する
(c) MATES→PMデータ交換実行結果
実験対象として、LPG船の中央部トップサイドタンクの隣接する2つのブロックを選定して、データ交換実験を実施した。テスト対象とした実船モデルを、MATESの3次元モデルビューアにて鳥瞰図表示したものを図5.4-6に示す。同図には詳細構造の例として、骨端部形状をズームアップしたものも示す。
この実船モデルの構造情報をアダプターを利用して、MATESからPMに部材レベルの情報として伝達し、PMの持つ部品化メソッドを用いて生成した部品形状を、PMビューワで表示したものを図5.4-7に示す。