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(4) 物量集計機能の検証

FLはブロックごとの重量を算出する機能を持っていて、この機能を使って、ブロックごとの重量を算出することが出来た。こうして、物量集計機能は実用レベルにあることが検証された。

 

5.2.7 今後の展望

本アプリケーションの実用性を更に向上させるための課題は次の通りである。

(1) 分割したくない設計製品の拡張

現状ではFLにはブラケットや条材など一部の船殻部材の分割において、分割したくないという意図を支援するための実装がなされている。そして、FLの実装に加えて、アプリケーションで3次元モデルを表示し、分割位置の検討を支援する仕組みとなっている。今後は、艤装品や区画などの船殻部材以外のものも、必要に応じて分割したくない設計製品として、認識し処理する機能の拡張が必要である。

(2) 資源モデル活用

現状では、積算により管理物量を算出する機能を実装している。しかし、現実の設計者は工場の設備制約も考慮して分割の検討を進めているため、設備モデルを参照して検証する機能も必要である。

(3) 動作速度の向上

現状では、初期状態の表示や管理物量算出に多くの処理時間を要する。実用性の向上にはこれらの処理速度の改善が望まれる。

 

 

 

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