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5.2.6 プロダクトモデルの検証結果

本アプリケーションの開発を通して、FLの深さ方向について検証した結果を以下に示す。

(1) 相対表現機能の検証

分割面は板材・ダブリングプレート・ブラケットなどを基準に相対定義できるように設計されている。分割面の定義位置は基準とした部材とのアソシエーションと相対距離で表現される。この相対表現の機能により初期生産設計アプリケーションでは分割面を柔軟に操作する機能を実現することが出来た。これによりPMにおける相対表現の機能は実用レベルであることが検証された。

(2) 継手の定義機能の検証

継手は部材の持つ特性を判別して、適した形状や位置に定義されるように設計されている。例えば、ブラケットなどの分割されたくない部材には継手が生成されないように設計されている。図5.2-18は初期生産設計アプリケーションにおいて、板材とブラケットを一つの分割面で自動的に継手を生成させた例である。ブラケットが取り付けられている板材には継手が生成されているが、ブラケットには継手が生成されていない。こうして、PMにおける継手定義の機能は実用レベルにあることが検証された。

 

174-1.jpg

図5.2-18 分割例

 

(3) 所属ブロック設定機能の検証

FLはある一定のルールに従って部材の所属ブロックを設定する機能を持っており、この機能を使うことによって、部材を妥当なブロックに対して自動的に所属させることが出来た。これにより所属ブロック設定機能は実用レベルにあることが検証された。

 

 

 

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