(1) プロセスモデル関連
(a) プロセスモデル改善の手法とその支援メカニズム
得られた実績プロセス、及びエージェントが収集した通信ログ、設計者の操作ログを活用して、如何にプロセスを改善するか、同時に、改善作業のシステム的支援方法の検討が必要である。
(b) PMの構築手順とプロセスモデルのメッシュとの関係の明確化
プロセスモデルを用いてPM構築の効率化を図るため、モデル構築手順とプロセスモデルが表現する作業メッシュとの対応付けを検討することである。
(2) エージェント関連
(a) 設計知識の獲得手法
エージェントが記録したベテラン設計者の作業履歴から、作業手順に関するノウハウ、知識を獲得し、エージェント知識として活用するために一連の手法の検討を行うことである。
(b) PM、設計アプリケーションとの連携法
エージェントは自分を取り巻く環境の変化をイベントとして獲得する。設計者が利用するPMやアプリケーション等の設計資源と、どのように連携してその変化をイベントとして察知するかの、システム的メカニズムの検討を行うことが望ましい。
これらの課題について研究開発すれば、本開発研究で提案した協業支援システムはその存在意義が一段と高まると期待される。