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・設計者の情報(名前と所属、エージェント名、現在の参加プロジェクトやスキル等)

・利用可能な資源の情報(ツールとデータ、使用状況や制約条件)

(2) ジャーナル情報

エージェントが動作するために必要な知識情報として、以下のような内容がジャーナル情報として格納される。

・エージェント同士(設計者同士)の通信ログ

・エージェントの通信ログから生成したワークエレメント間の依存関係データ

エージェント同士の通信ログを解析することによって、ワークエレメントレベルの業務プロセスを顕在化することが出来る。この情報を基にして、業務知識の共有や体系化、更には、業務プロセスの改善を図ることが可能となる。

(3) エンタープライズサーバーの実装範囲

Version1の実装では、エージェント間通信のために必要不可欠な資源のみを管理できるエンタープライズサーバーを実装した。エンタープライズサーバーの資源管理画面を図4.3-8に示す。

・設計者名(エージェント名)

・マネジャーか、デザイナーかの識別

・ エージェントが動作するマシンアドレスとポート番号

 

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図4.3-8 エンタープライズサーバーの資源管理画面

 

4.3.5 協業支援システムの動作イメージ

実装したVersion1の動作イメージを機関室の設計を対象にして簡単に説明する。マネジャーが「機関室構造設計」アクティビティを船殻設計者に、「機関室機器配置設計」アクティビティを艤装設計者に割り付け、両者がワークエレメントを生成しながら、協業するシナリオに沿って行く。

(1) アクティビティの割り付け

マネジャーがある対象船の設計プロセス定義を完了し、エージェントを通して「機関室構造設計」、「機関室機器配置設計」アクティビティ(タスク)を担当設計者へ割り付ける(図4.3-9)。

 

 

 

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